2015年7月29日水曜日

アラスカでの水上機訓練から免許取得まで


 プロローグ

2014年
アメリカ人の Fred からアンカレッジで水上飛行機の免許を取らないかとの誘いを受けました。
Fred の知人の Capt. M がその年に免許を取りに行って、すっかりその魅力に取り憑かれてしまった影響を受けた模様。
綺麗な写真とともにお誘いがありました。


本格的な訓練が始まるまでにかたずけなければならない事

FAAライセンスへの書換え
    2013年までに従来の Paper License を Plastic License に変更しなければならなったのですが、それを怠ったために Renewal をするのに
    通常の手続きでは受理されず FAA 所定の書類で申請後希望した FSDO にて Practical Test を受けなければならなくなった。
書類のやりとり
    上記の通り FAA へ該当書類と Personal Check $2 を同封して申請したが、所定の手続きをとるように Mail が来ました。
    申請書に日本のライセンスのコピーを添付して申請しましたが、日本のライセンス(旧ライセンス..手帳タイプ)では不可で
    英語表記のライセンスのコピーを送るように FAA から Mail が来ました。 当然といえば当然で旧タイプの日本のライセンスは
    英語表記が全くないので読めるわけがありません!
    ということで、 CAB へ新しいライセンスへの変更を申請しました。
    5月の連休が重なったために新しいタイプの免許証の発行が遅れちょっと焦りましたが連休明けに新タイプの免許証が送られてきました。
    そのコピーを送って一週間ほどで FAA から FAX が届き申請書に記載した FSDO 希望地へ Appointment をとるように指示されました。
    FAA の Home Page から Appointment をとるための Mail を送り、念のためアメリカの友人の Advice を受けて FAX された Document
    の Confirmation number を併記した予約リクエストの FAX を FSDO へ送りました。
    数日後メールにて Practical Test の日時を指定して来たので早速スケジュールを調整して格安航空券を探すことになりました。
   
いざLAXへ
    DLの比較的安い便をギリギリで予約
    当日は満席! 通路側の席を希望するも Seat Request の Pass を持って搭乗口へ
    結局3列シートの真ん中の席! ビールは控えめにしました!
    いつもなら旅行気分でハイなはずですが、懸案事項が気になりちょっと落ち        込み気味。 3列目の真ん中というのも大きなファクター!
    LAXで萩原さんの出迎えを受けてホテルまで。 途中お蕎麦屋さんによって夕食?

LAX Day 1
    マリンレイヤーでちょっと肌寒い Hotel を後にして、ちょっと内陸側の Coyote Golf Course で体調調整の為の運動。
    夕食は今回のツアーに参加するメンバーと会食

LAX Day 2
    今日の予定は DMV で Driver License の更新。 予約は午後からなのでお店がオープンする10時頃からホテル近くのモールを探検に出かける。
    妻に頼まれたトレーダージョーにあるサプリメントとドライストロベリーを入手。帰りにブラブラ歩いていると Bank of America の支店を発見。
    有効期限切れの Debit Card を更新したいと言ったらすんなりと発効してくれた。 こりゃ幸先がいいいぞ!
    お昼過ぎに Fred に迎えに来てもらい DMV へ。 予約があるので必要事項を記入後カウンターの係員の所へ持参。
    パスポートの提示を求められ、VISA はあるのかと? 今はないけど以前住んでいたので,その時に取得した Expire している License を提示。
    しばらくしてその係員に再度呼ばれ、$33 払って Written Test 受けなくちゃならないと宣告される。 簡単な視力検査後書類を持って Test Section へ。
    指紋と顔写真を撮った後、何語で試験を受けるか聞かれたので、もちろん日本語!
    問題は約80問位。全部択一式。 最初の40問は法規関係、残りの40問は交通標識にかんするもの。
    内容は常識的なものあったのですんなりパス! Temporaly License をその場でもらって一件落着でした。

LAX Day 3
    さて、今日がメインの FSDO での Practical Test 出頭日。
    9時半からの予約なのでちょっと早めにホテルをチェックアウトして向かいました。
    駐車場入り口で入念な検査を受けて、さらにビルの入り口で X-ray 検査を受けて中に。
    係官がエスコートに来るということで、検査場脇のベンチで待つこと 30分少々
    10時15分過ぎ位になってようやく係官が登場!
    早速奥のオフィスへ案内され、今回の訪問の趣旨を説明して書類を提示。
    日本のライセンス一式と FAA から FAX されて来た書類、以前発効されていた Paper License を示すと Appication Form に必要事項を記入せよとのこと。
    で、今回はライセンス番号が違っているから Private License しか発効できないと言われた。 旧ライセンスは 4 桁の番号、新しいカードタイプのライセンス
    はその 4 桁の番号の前にアルファベットと 2 桁の数字がオントップされていることをいってるらしい。
    さらに Instrument は認められないとのこと。 まぁ遊びで飛ぶんだから天気のいい日にしか飛ばないし・・・なんてフト思ったけど????
    1978年ナパでの訓練を終了後にファルコンの訓練が NYC であり、その時に FAA で Instrument の試験を受けていたことを主張。
    係官はなにやら考えて、上司?に電話で確認したところ以前の Paper License 通りの内容で新しい License を発効してもいいと確認が取れたようで
    急遽 Commercial License を発効すると。その場で Temporary License を頂きました。
    この間約1時間! 11時過ぎに FSDO を後にする事ができました。 ヤレヤレ
    夕方の帰国便まで時間があるので Fred のオフィスで着替えをして近くのゴルフ場で 9ホールのゴルフ。
    帰国便のチェックインに十分な余裕をもって空港へ行く事ができました。
    帰りの便は通路側の席を抑えてあったのでビールを飲むのには好都合! でもやっぱり満席でした。12時間のフライト疲れた〜

    Temporary の Debit Card は2,3日で、Drivers License は 2週間くらいで米国内の  Mailing Adress 宛に正規のものが送られてくるそうです。
    Pilot License は2ヶ月ぐらいで日本の住所に送られてくるとの事でした。
   
 SES Alaska 訓練
Day 1 July 15
ANA 178 でまずは SEA へ。
その後 AS101 で Anchorage.
空港に着いたのは午後5時半。先行していた小山さん、香織姐さんと合流。本日の宿へ。
久しぶりのアンカレッッジ。夕食は昔からあるローストビーブのうまい店「ライスボール」へ。
水曜日だけに出るここのローストビーブは天下一品の美味しさです!



Day 2  July 16
LAX から来た Fred, 由美子さんと Costco で合流して Moose Pass での生活に必要な食料品の買い出しを済ませ、これも昔からある「熊五郎」で今回の水上機訓練観光ツアーのお手伝いをしていただいた村川さんと Meet.  昼食後車で約2時間ほど南東へ下った Moose Pass へ移動。 熊五郎は経営者が代わっていて料理はあまり美味しくありませんでした。

上の二枚の写真は我々訓練生が宿泊したキャビンです。
こちらは観光組が宿泊したロッジ
内部はこんな感じ


Day3 July 17
Wednesday 雨でフライトなし
 仕方ないのでコックピットでプロシージュアの練習


Day4 July 18
晴れ 晴れ 気温12℃
Evan と 基本的な完熟飛行と glassy Water T/O & LDG


午後は Dalean Kinai Lake で主に Low water work
訓練終わって帰ってきた小山さん


Day5 July 19

今日は Glassy Water Manuever の特訓。Reduced Power TakeOff も4回実施。 ここ でもAttitude がポイント
午後からは Normal Takeoff & Landing の練習です。
お天気がいいのは予報では明日までなので出来るうちにLesson 進んでおかないと Check
が受けられなくなります。日程の関係で!
Stepp turn では Unintentionaly Nose が上がってきたら Power Assist することで Recovery することができる。Rudder を必要以上に使用すると Drug が増えてこのような 状態になりやすい。


Day6 July 20
Glant Lake での訓練 Normal, Glassy 各種
谷内さん家族が訪問。夕食はBBQ





Day 7 July 21
晴れ
Cresent lake , Lower Lake での訓練

Day8 July 22
午後から雨 一応8.4時間飛び Ready がもらえそう。明日チェックになるかとおもった がチェッカーの都合で土曜日に決定。明日はTo be ready for FLT. 夕食は Seaward まで 出かけて Sea Food を食べたが味値段共オススメではない。タイ料理にハシゴしたが客が 多く食事ができるのに小一時間待たされテイクアウトして帰寮。 はねえさんがジョイン した。
翌日は朝からイクラ丼!!

Day 9 July 23
曇りから雨
一通りの訓練、ちょっと停滞気味
午後2時から訓練開始
風は弱いが方向が一定せず。
大型機(セスナ206)の着陸を観ていてもタッチダウン前後のパワーコントロールにか なり気を使っているようだ。
バースでは北西の風7ktくらい。
離陸後アッパーレイクに向かい、左旋回してローアーレイクに向かう。
ここでまずは Normal Landing
水面は反射で見ずらく Normal Glassy の中間ぐらい。
スムースなコントロールに焦点を絞ったが1回目はピッチアップが早いと指摘された。
2、3回目はまぁまぁ。4回目はConfined Area Landing. 目標の手前にエイミングを 持って行って着水。 Glassy Water T/O Landing は気流の乱れの影響をうけたが Evan
から Last Refrence にもっと近ずいて(翼の長さくらい)降りた方がいい指摘された。  さらにもう少し高い Pine tree を選定するように指摘された。 Chop,Pitch,Power 一連 の捜査からタッチダウンに至るまでの時間的余裕を持つということか。
Grant Lake に場所を移して実施したが気流悪く Go Around 2回
Base に戻ってきたがここでも気流悪く GO-Around .
最後はデモで Evan がやったがタッチダウン寸前で大きなパワーコントロールが必要だっ た。
Maintenance 小屋にはこんな看板が


Day 10 July 24
Brush Upであったが風を勘違いして Down Wind で降りようとしたのがいけなかった。
Cresent lake Beeching Demo by Evan

Day 11 July 25
朝、小山さんのフライトの後にすぐ飛ぶ予定だったが英恵さんの観光フライトが入り

、な んだかんだで私のフライトが影響を受け30分ほどで終わってしまった。
結局30分ほどの復習の後にチェック



Checker Dene, NAVYのパイロットだったそうです。
気さくな感じでオーラルは PTSに沿って進められた。 自分分の経験を混ぜながらの質問 で答えにあやふやな点があると説明をしてくれた。 フライトチェックは風が比較的強く 15Kt くらい吹いていて湖面は Rough Water 状態。 Lower Lake の様子を見に行ったがこ こも同じ。 Upper Trail Lake へ移動したがどこも同じ。 東側に一部 Glassy があったが Approach してみると Final で横風が強くラフなので Go-Around. 結局 Ball Park 横へ Rough Water Landing.
結果的に全ての離着陸が Rough Water であった。
で、結局合格!!!

 お世話になった皆さん
 近くの川ではこのようにレッドサーモンが産卵に遡上していました。
 訓練生宿舎に帰ってから、頂いたマグカップにワインを注いで乾杯



Day12 July 26 
名残惜しいのですが今日は帰国の日。
朝8時半にロッジを出発してアンカレッジ経由シアトルへ。
乗り継ぎに時間があるのでシアトルの空港近くの Sleep Inn で一泊。 
夕食はお祝いを兼ねてダウンタウンのアクアというレストランで盛大に祝宴を開きました。







小山さんと私は訓練が主体だったのでほとんど観光せず。
訓練途中で SEAWARD へ夕食を食べに行ったくらいでフライトの合間は、フロートプレーンの試験勉強(口頭試問対策)をやっていました。
10日間の短い期間で訓練を終了するというのは厳しいものがあります。
もう少し訓練体系がしっかりしていれば効率良く内容の深い訓練が出来たのかな?とも思います。なにせ朝、ブリーフィングルームにショウアップしていると「OK, Let's go 」て言ってそのままシップへ! 帰ってきてからもシップからブリーフィングルームへ帰って来るまでの間にデブリは終わり。 あまり長々とやられても困りますがあっけないほどでした。 








2015年2月24日火曜日

MAC で Windows その後

旧型の MAC Mini で Windows を走らせる試みの経過ですが・・・
やはり Boot Camp だけでは操作性が悪く色々な事をやるのにかなり手間がかかります。
少しでも快適にということで結局 Paralells を導入することにしました。
Display も2台にして Multi Display で快適にと思ったのですが・・・

とりあえずエミュレーター上で Win 7 は良好に動き出したのでTS-990 のコントロールソフト ARCP-990 を起動。
USB ドライバーの設定はちょっと厄介です。
説明通りにドライバーをインストールしてもソフトを立ち上げて接続されない時は一度 USB を切り離したのち、再接続すれば いいようです。

次に Multi Disply の件ですが
OSX では通常通りにシステム環境からMulti Display の設定をすればいいのですが、Parallels 上での Win ではコントロールパネルから設定しようとしても受け付けてくれません!
まず Parallels から Win を立ち上げて
この画面の右上にある歯車のアイコンをクリック

この画面が出てくるので
「フルスクリーンですべてのディスプレイを使用」をクリックします。
こうすることによって Windows で走らせたソフトを2枚のディスプレイ上に自由に表示することができるようになります。
下の画面が ARCP-990
上の画面が MixW です。
もちろん ARCP-990 のサブウインドウを上の画面に表示させることも可能です。

 これで無線関係の Windouws だけしか対応していないソフトも使えるようになりました。


2014年12月4日木曜日

ARCP-990

ようやく新しい Mac Mini が出たので Renewal しました。
古い方の Mac Mini は一度綺麗に工場出荷状態に戻してから Yosemite に再設定したのち、Windows7 32 bit をインストール。
さらに ARCP-990 を入れて TS-990 のコントロールをしてみました。
古い Mini は今後 Windows Machine として主に使うことになります。

ARCP-990 の使い心地は
まぁこんなものかと・・・
色々な設定が簡単に行える点は評価できます。
USB で繋いでいますが Band Scope の表示はカクカクでよろしくありません。
LAN 接続にすると表示が速くなるということなのでそのうちに試してみます。
Display も大きな物に変えないと一々窓を切り替えなければならないので面倒です。 Dual Display にすれば問題ないでしょう。
 リモートコントロールはまだ予定はありません。
必要があればそのうちに・・・

2014年8月13日水曜日

D03K DA Converter


Digital-Analog Converter を付けてみました。

Net で安価な D03K という DA Converter を見つけたので Amazon で発注。
その日のうちに Delivery されました。
早速 TS-990 Optical Output D03K へ、D03K からのAnalog 出力を Eurorack Pro
接続してみました。
Head Phone, Speaker 両方で聴いてみたところ音がすっきりしたような気がします。

TS-990 ----- optical output --- D03K --- Eurorack -------Headphone
                                                      |
                                                    Bose speaker

2014年6月27日金曜日

CMF

アンテナに同調型のものを使っていたのでインターフェアーにはあまり注意を払っていませんでしたが、Low Bnad で Computer からの Audio にインターフェアーがあること、モニターしている音声に何となく濁りがありすっきりしないので CMF を Linear と Antenna の間に入れてみる事にしました。
写真の上に映っているのは 5D2V にパッチンコア32個を挟み込んだもの。
まず最初にこれを入れてみました。
効果あるようです。

次に 8D 用のコアを入手する事ができましたので写真下の物も作ってみました。
コア20個を入れてあります。

8Dにコアを挟み込んだ物は Linear と Antenna の間に、 5Dで作った物は Linear と Tranceiver の間に入れてみました。 測定器がないので数値は判りませんが効果ありです!
Low Band で Computer に回り込んでいた現象が解消され、かつ無線機のモニター音もすっきりして奇麗に聞こえます。 心なしか外来ノイズのレベルも下がったようで静かになりました。




2014年2月25日火曜日

Audio 系統図

試行錯誤 を重ねてようやくまとまりました。
写真1枚目は Head Set 用の MIC Interface です。 1:1のトランスを入れる事によって誘導ハムが劇的に減少しました。 ダイオードは定電流ダイオード 10mA です。


結線は写真2枚目のように出力はバランスで取り出し, MDX-1600 の L-CH で処理をした後 SW-BOX で R-CH からの PR-40 との出力を切り替えて A/D 変換し光ケーブルで TS-990 へ導いています。
音声は MDX-1600 で Noise-gate & Expand, Compress 処理をしています。
Equalizer は TS-990 内で High Boost 2 の設定にしています。
(この設定が評判よかったので・・・)

PR-40 からの信号は EQplus の Equalizer を MIC Pre Amp の代用および若干の補正を兼ねて入れています。

2014年1月25日土曜日

Expander Noise Gate MDX-1600

High Power 送信時の Background Noise を出来るだけ押さえ Dynamic Range を広げる為に今までは EQplus を使っていましたがちょっと欲が出て Behringer の MDX-1600 に代えてみました。
最初は単純に繋ぎかえれば良いだろうと思っていましたが、これが大失敗!
Noise Level は下がらないし誘導ハムは出るし・・・・・
色々と試行錯誤しても巧くいかず結局は MDX-1600 の使用を諦めて元に戻したのですが、ケーブルに問題があるんじゃないだろうかと考えバランス結線にしてみたところ満足のいく結果が得られました。
Rig を送信状態にして別の受信機で Monitor していても Background Noise はほとんど聞こえません。
これなら送信した時に音声入力がない状態では相手局に聞こえるのは Set Noise だけで,通常は外来 Noise の方が遥かにその Level が高いので、Dynamic Range が広がり了解度も良くなるはずです。